交通事故施術に関する症例

患者様の年代

30代

患者様の性別

男性

ご職業・生活スタイル

この患者さんは、都内のIT企業でシステムエンジニアとして働くデスクワーク中心の生活を送っています。1日10時間以上パソコンに向かうため、もともと慢性的な肩こりやストレートネックに悩まされており、そこへ交通事故の衝撃が加わったことで、普段の疲れとは比較にならないほどの激しい痛みとしびれを引き起こしました。

症状の発生時期・きっかけ

事故当日や直後はアドレナリンの影響もあり、首を回したときに少し違和感がある程度でした。しかし、仕事に復帰した翌々日の朝、起き上がれないほどの首の痛みと背中の張りに襲われ、痛みが顕著になっています。事故から3日後、キーボードを打つ作業を始めると、指先にまで症状が広がるのを感じておられました。

痛み以外には、主に以下の症状が複合的に現れています。

・神経系のしびれ・違和感:頸椎への衝撃により神経が圧迫され、肩から腕、そしてマウスを握る右手の指先にかけてジリジリとしたしびれが生じています。これにより、細かいタイピング作業に支障が出ています。

・自律神経の乱れによる不調:むち打ち特有の症状として、激しい頭痛、吐き気、および慢性的なめまいがあります。PC画面を凝視すると画面が揺れているように感じ、長時間の集中が困難になっています。

・可動域の制限と倦怠感:筋肉の異常な緊張により首を左右に振ることができず、寝返りを打つだけで目が覚めてしまうほどの睡眠の質の低下と、全身の強い倦怠感に悩まされています。

日常で何ができなくて困っていたか?

システムエンジニア職として、指先のしびれによりスムーズなタイピングができず、仕事の生産性が低下している点に深刻な支障を感じておられました。また、めまいと頭痛でモニターを数分見るだけで気分が悪くなり、会議への出席も困難な状態でした。
日常生活では、首の可動域制限により車の運転時の目視確認や、信号待ちでの後方確認ができず、恐怖心から運転を避けるようになっています。さらに、寝返りのたびに走る激痛で熟睡できず、朝起きた時から疲労困憊しているなど、当たり前の日常が送れないことに強いストレスを感じておられました。

どのような施術を行ったか?

まずは丁寧なカウンセリングと検査で、事故の衝撃による骨格のゆがみや筋肉の損傷度合いを正確に把握します。その上で、手技を中心とした「筋肉・筋膜調整」を行い、仕事や事故で硬直した首・肩周辺の緊張を丁寧に緩めます。
次に、手技では届きにくい深部組織の痛みに対しては、ハイボルテージなどの電気施術を組み合わせ、早期の痛み除去と自律神経の安定を図ります。このように、目先の痛みだけでなく、デスクワーク復帰を見据えた全身のバランス調整を行うのが当院のスタイルです。

施術のポイント・解説

指圧により、SE特有のストレートネックで固まった頸胸椎周辺をやさしく解きほぐしました。強い刺激は避け、血流を促すことで組織の修復を助け、防衛反応による筋肉の緊張をリセットするのが狙いです。
電気施術は手のしびれに対し、深部まで届く刺激で神経の炎症を抑え、痛みの伝達を遮断するために導入しました。長年のデスクワークで柔軟性が低下していた部位に、事故の大きな負荷がかかったため、まずはこの「指圧と電気」の組み合わせで痛みの悪循環を断ち切ることが、軽減への近道と考えました。

通院頻度・期間の目安

事故の衝撃にシステムエンジニア特有の慢性的な筋肉の緊張が重なっているため、間隔を空けるとすぐに痛みが戻り、炎症が長引くリスクがあります。まずは集中的に施術を行い、神経の過敏さを抑えます。症状が安定してくる2ヶ月目以降は、仕事の負担を見つつ「週1回から2回」へ移行し、再発しない体作りを目指すのが理想的です。

施術後の変化・現在の状態

当初は首を傾けるだけで激痛が走り、着替えや寝返りといった日常の動作すら困難な状態でした。しかし施術を重ねることで、現在は首から背中にかけてのこわばりが大幅に緩和され、以前のようにスムーズに家事や外出をこなせるようになっています。
10時間のデスクワーク後も、以前のような「首が固まって動かない」といった極度の疲労感は現れにくくなっており、仕事と私生活を両立できるまでに回復されています。重苦しい痛みから解放され、精神的なゆとりも取り戻されている様子です。

患者様からの喜びの声

「もう仕事が続けられないかも」と不安を感じていた激痛としびれが軽減し、安堵されています。何より、大好きなデスクワークに集中できる喜びを再確認されており、以前は苦痛だった残業後も「体が軽い」と笑顔でお話しくださいました。日常の何気ない動作に怯えることがなくなり、前向きに趣味や仕事に取り組めるようになった今の状態に、感謝の言葉をいただいています。

担当者からの結び・アドバイス

事故後の激痛やしびれは不安になりますが、適切なケアで軽減が期待できます。ストレートネックを抱える方は衝撃を吸収しにくいため、無理に動かさず早めに専門家を頼ってください。
長時間の作業で負担を蓄積させないための3つのルールをご紹介します。

1. 「目線」の高さを調整する
モニターの上端を、目線の高さに合わせます。画面が低いと頭の重さがすべて首の後ろにかかり、しびれを誘発する原因となります。ノートPCの場合はスタンドなどを活用し、顔が自然と前を向く高さに調整してください。

2. モニターとの距離は「腕1本分」
画面との距離を50cmから70cm程度確保します。距離が近すぎると、顎が前に出て姿勢が崩れやすくなります。椅子に深く座り、腕をまっすぐ伸ばして指先が画面に触れるか触れないか、という位置が適しています。

3. モニターは「正面」に1台
可能であれば、メインモニターを体の正面に置きます。デュアルモニターで常に顔を横に向けていると、首の筋肉が左右不均等に緊張し、交通事故の負傷部位に偏った負荷がかかるため注意が必要です。