不眠症Q&A
不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 不眠症に関して、症状が続くとどういう影響があるのでしょうか?
A ご質問ありがとうございます。
不眠が続くと深い眠りにつくことができないため疲労感が取れず、朝起きる気力が出なくなったりと日常生活にも影響が出始めてきます。また、日中の眠気が強く残っていると、注意力や記憶力を要する作業などの効率が低下し、気分も沈みがちになります。
さらに、ささいなことに過敏に反応し、対人関係もうまくいかなくなってきます。さらに、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、免疫力を強めたり、身体の組織を修復するなどの作用があります。もう1つ、セロトニンという神経伝達物質の分泌されており、頭をすっきりさせたり、心を目覚めさせたり、自律神経を整える役割を担っています。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 寝る前にスマホで動画を見ないと眠れないのですが、どうすれば良いですか?
A ご質問ありがとうございます。光、温度、湿度などの寝室の環境は睡眠の質と関係しています。明るい光は脳と身体を覚醒させます。その中でもテレビのディスプレイ、スマートフォンからの光は刺激が強く、メラトニンという脳の松果体から出る季節、睡眠、覚醒のリズムの調節をするホルモンの分泌が低下し、体内時計の変化が起き、寝つきが悪い、朝起きるのがつらいという症状を引き起こします。昼夜逆転の生活になることも少なくありません。
睡眠の1時間から2時間の間はスマホを見ない、ベッドから遠ざけるなどがあります。もし、21時以降も使用する場合は画面の明るさを暗く設定したり、画面から発する光をカットするフィルターやメガネをかけていただくことをお勧めしております。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q お酒を飲まないと眠れないのですが、お酒と睡眠って関係あるんですか?
A ご質問ありがとうございます。お酒を飲んでほろ酔い状態になり、眠りやすくなるケースもありますが、それはあくまで一時的であり、眠りが浅くなりやすく、夜中に目を覚ましやすくなります。そうなりますと、寝つきが悪くなったり、起床時の爽快感がなくなったりします。
こういった症状が続きますと、その症状を解消しようとするため、アルコール摂取量が増えていきます。その繰り返しでアルコール依存症にもなる恐れがあります。体重60kgの健康な男性の場合、眠る3時間前までに日本酒1合、中ビール1本、ワインならグラス2杯ほどが適量となりますが、女性や高齢者の場合はその半分が適量になってきますが、それぞれ個人差がありますので目安程度にして下さい。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 筋肉の硬さと不眠症って関係あるんですか?
A ご質問ありがとうございます。眠る際に関わってくるのが自律神経という神経です。この自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。
交感神経は走ったり、身体を動かしている時など普段の活動などで優位に働く神経で、副交感神経はお風呂の時や眠る時などのリラックスしている時に働く神経です。
筋肉が硬く、緊張している状態の時は交感神経が優位になっていることが多いので、身体がリラックスすることができず、眠りにつくことが難しくなってしまいます。ただ、副交感神経が優位に働きすぎてもあまり良くありません。優位に働きすぎると、徐脈になったり、朝起きるのがつらくなったりします。なので、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが重要になってきます。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 運動不足と不眠症って関係あるんですか?
A ご質問ありがとうございます。定期的に運動している人ほど、不眠が少ないと言われており、寝つきが良くなり、深い睡眠をとることができます。夜に何度も目が覚めてしまう中途覚醒も、減少するので安定した睡眠をとることができます。
軽い全身運動を取り入れることにより、精神的緊張をほぐし、より効果的に睡眠を促すことができます。
まず、ウォーキングからはじめ、慣れてきましたら早歩きやランニングと運動に変化をつけるとより効果的に促すことができます。さらに、就寝の30分前から1時間の間にヨガや静的なストレッチでゆっくりと身体を伸ばし、深呼吸しながら行うと副交感神経が優位になり、リラックス効果を高めることもできます。